ローンと融資の違いが分かりません!教えてください

ローンと融資の違いが分かりません!教えてください。

今、学校で丁度経済についてみたいな感じの勉強をしています。日本は中小企業が多いみたいですね。僕も将来的には自分で会社を作ってお金をたくさん稼ぎたいと思っています。けど、夕方のニュースを見ていてちょっとわからないところがあったので、質問します。ローンと融資の違いが分かりません! 教えてください。

ローンと融資、実は大きな違いはありません!

お金のあれこれについて、そして会社の設立を目指してお勉強中なんですね。とても素晴らしいことだと思います。さて、ご質問はローンと融資の違いが一体なんなんだろう、ということについてです。確かに、経済用語、金融系の用語はたくさんあって、どれがなにを指している言葉なのか良くわからないと思います。

専門用語や学問の概念は、自分で勉強して理解するしかありません。ということで、今回はローンと融資の違いについて、少しでも理解できるように噛み砕い説明しますね。お金を借りる。社会の中では、これはごくごく日常的に、当たり前に行われていることです。一人の力、お金でできることには限界がありますよね。でも、人がたくさん集まれば、その分色んなアイディアや労働力、スキル、お金が使えるようになります。

これは個人の話から、大企業にいたるまで共通していることです。お金がなくてできないことがあるから、お金を持っているところから借りる。そして返す。借金、ローン、融資など、同じようなことを違う言葉で表現しているのには、そこに若干のニュアンスの違いがあるからです。

実際には、ただお金などを貸し借りしているという意味の言葉ですので、大きな違いはありません。そこにあるのは、立場の違いと、なんとなくローンと融資を分けて考えるという考えかたです。お金の貸し借りをするためには、お金を借りる人と、お金を貸す人が必要ですよね。貸す人から借りる人へお金が移動していくのですが、この時に受渡しているお金、貸す人と借りる人では捉え方が違います。

お金を借りる側の人から見ると、それは借金です。負債というものですね。しかし、お金を貸す側の人から見ると、貸し付け、ないし資産といったプラスのものになります。

良く、カードローンだキャッシングだ、と広告がされていますよね。あれは、貸し手側から見た表現だ、ということなのです。もちろん、お金を借りる人がローンを組みたい、というように使うこともあり、この辺りは好みに過ぎません。

では、ローンと融資の違い、もっとわかりやすくしてみましょう。きっぱり分かれているわけではないのですが、ローンは対個人のもの、融資は会社や事業に対するもの、という考えかたです。個人と会社では、借りるお金の額に大きな差があります。当然ですが、会社がお金を借りる時は、数百万、数千万、数億円規模に登ります。個人でこんなに借りることはそうそうないですよね。

そして、個人でお金を借りる場合、たいていはなにか好きなものを買ったり、といった消費をするためにお金を借りる場合が多いです。企業は利益を出すために作られた集団ですので、同じようにお金を借りても、おいしいごはんを食べることより、新製品の開発などのためにお金を使うのです。細かくみれば、やっていることが個人と会社、事業規模では違うことが多いので、それなら言葉を分けた方がわかりやすい、ということなんですね。

なので、企業に対する融資もローンと呼ばれたりします。なんとなく、理解できたでしょうか。

ローンと融資の違いを簡単に区別する方法

ローンと融資の違いですが、簡単に区別する方法はあります。例えば、金融業者でサービス名というものがあるのですが、そちらをチェックするとローンと融資の違いについてはすぐにわかります。

まず、ローンの場合は「プラン」となっているはずです。具体的なものでは、これから自動車購入を検討されている場合には、「マイカープラン」のようになっていたりするものです。ちなみに、このようなプランの名称は金融業者では定まっていません。案内板やチラシなどでは、マイカーローンを考えているのであれば、「○○プラン」をご利用ください!となっているだけです。これが、基本的なローンと融資の違いとなっています。

次に、融資の場合は基本的に「融資条件」があるはずです。というのも、そもそも融資の始まりというのは会社などの設備などの購入など、事業を開始する資金を融資する制度であったからです。現代では、個人事業主も増えていますが、融資については「事業主サービス」という形で、銀行などでは細かく管理されていたりします。また、この場合のローンと融資の違いですが、窓口相談などで担当が付き、実際に金銭収入などを証明する必要性があるのが融資となります。

それと、融資=事業関係のみではありません。例えば、元から銀行とのお付き合いで融資を受けているケースでは、新しい金融商品を購入するのを融資として扱うケースもあります。具体的なものでは、新事業を始める際の事業資金の融資であったり、現在借入をされている融資分の増枠なども融資なのです。融資は幅広く、ローンについてはカテゴリー分けがされているのが、このローンと融資の違いでは大きな相違点となっています。

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